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2026年8月5日
2026年特別企画 メッセージと朗読とイラストによる「イエスのたとえ」紹介シリーズ ⑯「ちいさなたね」

イエスのたとえ 第16回
「ちいさなたね」
26また、イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が地に種を蒔き、27夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。28地はおのずから実を結ばせるのであり、初めに茎、次に穂、それから穂には豊かな実ができる。29実が熟すと、すぐに鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」
30また、イエスは言われた。「神の国は何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。31それは、からし種のようなものである。地に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、32蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」
新約 マルコによる福音書4章26~32節
聖書協会共同訳
The Parables of Jesus
The Parable of the Seed Growing
26 And he said, “The kingdom of God is as if a man should scatter seed on the ground. 27 He sleeps and rises night and day, and the seed sprouts and grows; he knows not how. 28 The earth produces by itself, first the blade, then the ear, then the full grain in the ear. 29 But when the grain is ripe, at once he puts in the sickle, because the harvest has come. ”
The Parable of the Mustard Seed
30 And he said, “With what can we compare the kingdom of God, or what parable shall we use for it? 31 It is like a grain of mustard seed, which, when sown on the ground, is the smallest of all the seeds on earth, 32 yet when it is sown it grows up and becomes larger than all the garden plants and puts out large branches, so that the birds of the air can make nests in its shade. ”
The Gospel According to Mark 4:26~32
The New Testament in English Standard Version
イエスの譬えの特徴は、当時の人々の日常的な、生活の身近なものや当時の社会のありようがテーマになっていると言われています。だから人びとは「神の国(神さまの領域)」がどこか遠い所とか手の届かない権力のような上段にあるのだと思わず、自分たちの暮らしの中に神の働きかけがあることを想像したのでした。しかも圧倒的な権力などによるのではなく、畑を耕して暮らす「自然」の営みに神のみわざを見出すようにイエスは促されました。これは、当時の世界が強大な帝国による軍事力の統治によって世界を制覇し、そのリーダーを神格化する神観や国家観に抗うものでありました。また、神の国の到来、世界の終末も、暴力的で破壊的な仕方でもたらされるものでもなく、いのちがめばえて実を結ぶような展開になるのだというメッセージも覚えていたいと思います。
8月第一の今日は「平和主日」として世界の多くの教会が平和を希い、祈りをささげます。そして「平和を実現する人びとは、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5:9)と言われたイエスを主と呼び、イエスの後に従い、イエスと共に、イエスに導かれて平和を実現するための歩みをする志を新たにするのです。平和を実現する一人一人を「神の子」に数え、平和の実現を権力と暴力で少数の者たちが掌握する仕方で行うのではなく、畑の種が、目に見えないけれども光雨風土などの様々な作用によって「おのずから」実を結ぶように、成し遂げていくものであることを覚えたいと思います。
よい地にまかれた「種」は豊かな実を結びます。そして収穫の刈り入れは喜びの時です。神がわたしたちとこの世界を豊かな実を結ばせるものとして造られ期待されていることを覚えたいと思います。
からし種は種粒の中でも最も小さいものだと言われます。その小さなものが、成長すると大きくなります。それは野菜と比べられる日常のサイズでのものです。レバノンの山にそびえたつ巨木ではなく、一年でぐんぐんと伸びて枝を張り、木陰を作り、鳥を宿らせるようなものです。神の国が成長をそのように他のものを宿らせるということなのだと伝えていることを覚えたいと思います。そして一年草であるからしの木は、役目を終えたらまた枯れてゆき土にかえります。人間たちの営みがこのような自然のサイクルと共に生きるものであることを覚えたいと思います。そして、わたしたち一人一人のいのちが、どんなに小さなものに見えようとも、豊かに成長する者として、それは他の存在を宿らせるような成熟さをもって実現されることを覚えたいと思います。











